ナチュラルミネラルウォーターと水道水、何が違う?安全性・成分・味の徹底比較
- 晃 星野
- 6月4日
- 読了時間: 6分
更新日:6月11日
スーパーやコンビニで目にするペットボトルの「ナチュラルミネラルウォーター」。
今では日常の買い物の中でも、ごく自然な存在になりつつあります。けれど「水にお金を払うなんて…」「水道水で十分じゃないの?」と感じたことがある方もいるのではないでしょうか。実際に日本の水道水は世界的に見ても品質が高く、健康に害を及ぼすようなことはほとんどありません。
では、ナチュラルミネラルウォーターと水道水にはどんな違いがあるのでしょうか?
この記事では、両者の違いを「成分」「安全性」「味」「美容・健康面」などの観点から比較し、初心者でもわかりやすく解説します。そして、どちらを選ぶべきかライフスタイルや目的別にどう使い分けるとよいのかもご紹介します。水を変えるだけで、体も肌も変わってくるかもしれません。
水選びの“本当の意味”を、一緒に考えてみましょう。

ナチュラルミネラルウォーターとは?
まず最初に、ナチュラルミネラルウォーターとは何かを知っておきましょう。
日本では「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」によって、水の種類が細かく定義されています。その中でも「ナチュラルミネラルウォーター」とは、地下水を水源とし、自然にミネラル分を含み、沈殿やろ過など物理的な処理のみで製品化される水を指します。
殺菌は加熱処理に限られ、人工的なミネラルの添加や化学処理は行われません。
このように、自然のフィルター(地層)を通してゆっくりとろ過された水は、私たちの体に必要なカルシウムやマグネシウムなどのミネラルを自然な形で含んでいます。
リトアニア産の「ビタータス」や「ビルーテ」は、その代表例。採水地の環境そのままのミネラルバランスを保ち、自然の恵みがぎゅっと詰まっています。
ミネラルウォーターに含まれる美肌成分とは?
ナチュラルミネラルウォーターが注目される理由の一つに、「美肌効果」があります。特に女性の間では、水に含まれるミネラル成分がスキンケアや体調管理にどのように影響するのか、関心が高まっています。
中でも注目したいのはマグネシウム。腸内環境を整える働きがあり、便通を促すことで肌荒れの原因となる毒素の排出を助けます。
皮脂の分泌バランスを調整する作用もあり、ニキビや吹き出物の予防にもつながります。
次に重要なのがカルシウムです。これは骨の健康だけでなく、肌細胞の生まれ変わり「ターンオーバー」にも深く関わっている成分。
ターンオーバーが乱れると古い角質が肌に残ってくすみやごわつきの原因に。
さらに、水によっては「シリカ(ケイ素)やサルフェート(硫酸塩)」といった成分も含まれていることがあります。
シリカはコラーゲンの生成を助け、サルフェートはデトックスを促進するといわれています。こうした“+α”の成分を手軽に摂取できるのも、ナチュラルミネラルウォーターならではの魅力です。
水道水の特徴とは?
一方で、水道水にはどんな特徴があるのでしょうか。
日本の水道水は河川水・地下水・ダム水などを水源とし、非常に厳格な基準に基づいて管理されています。家庭の蛇口に届くまでには、複数段階のろ過処理と塩素による殺菌が行われており、細菌やウイルスへの安全性という点では非常に高いレベルにあります。
ただし、その過程で塩素が残留するため、独特の「カルキ臭」と呼ばれる匂いが気になることもあります。また、自然のミネラル分はほとんど含まれておらず、成分的には“限りなく純粋なH2O”に近いものと言えます。
言い換えれば「安全だけど、味も栄養も控えめな水」。これは決して悪いことではなく、調理用などにはむしろ適しています。しかし、美容や健康への積極的なアプローチという面では、少々物足りなさがあるのも事実です。

ナチュラルミネラルウォーターと水道水を徹底比較!
ここで、ナチュラルミネラルウォーターと水道水を項目別に比較してみましょう。
ナチュラルミネラルウォーター (例:ビタータス/ビルーテ) | 水道水 | |
成分 | 天然ミネラルが豊富(カルシウム、マグネシウムなど) | 成分はほとんど含まれない |
殺菌 | 加熱処理または処理なし(自然ろ過) | 塩素消毒あり |
味 | ミネラル由来のまろやかさ・個性あり | 無味無臭(またはカルキ臭) |
美容・健康効果 | ミネラル補給、便通改善、肌代謝サポートなど | 成分的な恩恵はほぼなし |
安全性 | 厳格な管理下でボトリング、安全性も高い | 厳しい水質基準で管理、安全性は極めて高い |
どちらが美容や健康におすすめ?
結論から言えば、美容や健康を意識するならナチュラルミネラルウォーターが断然おすすめです。
たとえば、リトアニアの「ビタータス」は1リットルあたりカルシウム約552mg、マグネシウム約240mgという驚異的なミネラル量を誇ります。 一方の「ビルーテ」も、カルシウム約186mg、マグネシウム約81mgと、日本の一般的なミネラルウォーターを大きく上回る数値です。
この量を毎日の水分補給で摂取できるのは、美容サプリメントにも匹敵するレベル。肌の調子が悪いとき、便通が乱れているとき、またはなんとなく疲れやすいと感じるとき、こうしたミネラル豊富な水が体の中から整えてくれるのです。
一方、水道水は安全性の面では優秀で、日常使いにはとても便利です。ただし、美容目的で「水を変えたい」と思った場合、その成分的な恩恵は期待しにくいというのが正直なところです。
どう選ぶ?生活スタイルに合わせた水の取り入れ方
とはいえ、すべての用途でナチュラルミネラルウォーターを使うとなると、コストも気になりますよね。そこで大切なのが、「目的別の使い分け」です。
普段の水分補給では、ミネラルのバランスを意識してナチュラルミネラルウォーターを選びましょう。とくに、運動後・入浴後・睡眠前など、体内のミネラルが失われがちなタイミングには最適です。
一方、調理や炊飯には水道水や、必要に応じて浄水器を通した水を使うのも賢い選択。素材の風味を邪魔せず、経済的にも負担が少なくて済みます。
また、「今日は肌の調子がイマイチ…」というときや、「最近便秘気味…」というときなどは、意識的にビタータスやビルーテを取り入れてみるのもおすすめです。水はただの水ではなく、体調を調整する“内側からのスキンケア”と考えると、選び方が変わってきます。
まとめ:美容と健康に効く水の選び方で生活をより豊かに
ナチュラルミネラルウォーターと水道水。どちらも“安全な飲料水”であることに違いはありませんが、その中身はまったくの別物です。
ナチュラルミネラルウォーターは、自然のミネラルを豊富に含み、体に嬉しい成分を自然な形で摂取できます。特に、美容や健康を気にする方にとっては、水道水では得られないメリットがたくさん詰まっています。
水道水は日常使いには便利で、調理や掃除などには最適な存在。でも、体の内側からきれいになりたい、代謝や便通を整えたいといった目的には、ナチュラルミネラルウォーターの出番です。
まずは1日1本から。生活の中に“選ぶ水”を取り入れて、健康と美容をもっと身近に感じてみてください。



