軟水と硬水、結局どっちがいい?味・成分・体への影響まで徹底比較
- 晃 星野
- 6月17日
- 読了時間: 5分
水を選ぶとき、あなたは何を基準にしていますか?
スーパーやコンビニ、ドラッグストアの棚に並ぶさまざまなミネラルウォーター。 そのラベルを見て「軟水?硬水?どっちがいいんだろう」と悩んだことはありませんか? 実はこの違い、単なる「飲みやすさ」の話ではなく、成分や身体への影響、美容や健康にも大きく関係しています。
この記事では、ミネラルウォーター初心者や日常的に水を飲む習慣を始めたい人に向けて、軟水と硬水の違いをわかりやすく解説します。 また、話題のリトアニア産ミネラルウォーター「ビタータス」「ビルーテ」「アクビレ」それぞれの特徴を交えながら、自分に合った水の選び方をご提案します。

軟水と硬水の違いとは?
まず、「硬度」という指標で水の種類は区別されます。 これは、水1リットル中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を示す数値で、世界保健機関(WHO)では以下のように分類されています。
0〜60mg/L:軟水
60〜120mg/L:中程度の軟水
120〜180mg/L:硬水
180mg/L以上:非常に硬い水
日本の水道水はおおむね硬度50以下の「軟水」が主流で、口当たりがやさしく、昔から日本人の体質や食文化に根づいてきました。 一方、ヨーロッパでは土壌のミネラル分が多いため、天然水の多くが硬度200以上の硬水になります。
硬水と軟水の差は、含まれるミネラル、特に「カルシウム」と「マグネシウム」の量にあります。 硬度が高いほどミネラルが豊富ですが、味や身体への影響にも違いが出てきます。
以下に、実際のリトアニア産ミネラルウォーターの硬度と主なミネラル成分をまとめた表を示します。
ミネラルウォーター名 | 硬度 (mg/L) | ナトリウム (mg/L) | カリウム (mg/L) | マグネシウム (mg/L) | カルシウム (mg/L) | 炭酸の有無 |
ビタータス(Vytautas) | 約2364 | 約1720 | 約32 | 約240 | 約552 | あり |
ビルーテ(Birutė) | 約798 | 約650 | 約6 | 約81 | 約186 | あり/なし |
アクビレ(Akvile) | 約147 | 約2.3 | 約0.7 | 約5.9 | 約49.3 | なし |
味の違いと飲みやすさ
水の味は無味無臭だと思われがちですが、実際にはミネラル成分の違いでしっかりと「味の個性」があります。 軟水は口当たりがまろやかでクセが少なく、誰でも飲みやすい味です。 特に日本の水道水や国内産の多くのミネラルウォーターは軟水なので、慣れ親しんだ味として感じる人も多いでしょう。
一方、硬水はミネラル分が多く、舌にやや重く感じたり、わずかな苦味や渋みを感じることもあります。 初めて飲む人はクセを感じるかもしれませんが、慣れてくるとそのミネラル感が「自然で濃い味わい」として心地よく感じられるようになります。
たとえば、炭酸入りのビタータスは「しっかりミネラル補給をしたい」「運動後のリカバリーとして飲みたい」人にとって、頼れる一本です。
体への影響とそれぞれのメリット
軟水と硬水、それぞれの身体への影響やメリットも大きく異なります。
軟水は胃腸にやさしく、刺激が少ないのが特徴です。 赤ちゃんや高齢者、また胃腸の弱い人でも安心して飲むことができ、日本人の体質にも合いやすいとされています。 また、軟水はお茶や出汁を引き立てる性質があるため、料理にも適しています。
一方、硬水はカルシウムやマグネシウムが豊富で、体に必要なミネラルを効率よく補える水です。 カルシウムは骨や歯の健康に、マグネシウムは筋肉の働きや代謝を支える役割を持っています。 そのため、硬水は美容や健康、便秘改善、デトックス目的で選ばれることが多く、ミネラル補給を意識するトレーニング中の人にも適しています。
ただし、ミネラルが多い分、体質によっては硬水を飲みすぎるとお腹がゆるくなることもあります。 初めて飲む場合は、少量から始めて自分の体との相性を確認するのがおすすめです。

それぞれの生活への取り入れ方
軟水は料理や日常使いにぴったりです。 日本の伝統的な和食に使う出汁は、軟水との相性が非常に良く、素材の味を引き立ててくれます。 また、洗顔やヘアケアにも刺激が少なく、肌や髪にやさしい水として支持されています。
一方、硬水は機能性を重視した使い方に向いています。 プロテインやスポーツドリンクの割水として、あるいはシチューやスープなどの煮込み料理でコクを出したいときに最適です。
また、美容の観点からは、炭酸硬水による洗顔が注目されています。 毛穴の汚れを浮かせる効果があり、スペシャルケアとして活用されることも増えています。
あなたに合うのはどっち?目的別の選び方
水を選ぶときに「なんとなく飲みやすいから」で決めていませんか? 以下は目的別におすすめしたい水のタイプです。
ダイエット中で代謝を高めたい人や、便秘が気になる方、美容重視の方にはミネラル豊富な硬水がおすすめです。 たとえばビタータスやビルーテは、しっかりとしたミネラル補給ができ、満足感もあります。
一方、胃腸が弱い方や赤ちゃん、高齢者には、刺激の少ない軟水が適しています。 日常的にごくごく飲みたい方や、初めてミネラルウォーターを取り入れたい方にも、まずは軟水をおすすめします。
なお、アクビレのように、硬水でありながら硬度が比較的低く、赤ちゃんでも飲める品質のものもあります。 「軟水から始めたいけど、ミネラルも気になる」そんな方には最適な選択肢です。
まとめ|自分に合った「水選び」で、美容と健康をもっと手軽に
軟水と硬水は、単に「味が違う水」ではありません。 その成分や身体への影響には大きな差があり、自分の体調や目的に合わせた選び方が大切です。
美容や健康に関心がある方こそ、日々の水にこだわってみてください。 出汁や料理に適した軟水、体づくりを支える硬水、どちらにも役割があり、組み合わせて使うことでよりよい生活習慣につながります。
最終的には、自分のライフスタイルや体調にフィットする水を見つけることが、毎日をより快適に過ごす第一歩となるでしょう。 今日からの一杯が、あなたの体を整え、明日を変えるきっかけになるかもしれません。



